作者 紀朝臣鹿人
典鋳正紀朝臣鹿人至衛門大尉大伴宿祢稲公
跡見庄作歌一首
と詞書があるように、紀朝臣鹿人は、典鋳正であった。
衛門大尉である大伴宿祢稲公の家の跡見庄を訪問して、歌を詠んだと記されています。
鹿人は聖武天皇の時、主殿頭（とのもりのかみ）、大炊頭（おおいのかみ）。
〔主殿と大炊は、宮内省の四寮のうち/典鋳は 大蔵省の五司のうち〕
射目立而は 跡見の枕詞。
② 妹目乎 跡見之埼乃 秋芽子者 此月其呂波 落許須莫湯目
③ 窺良布 跡見山雪之 灼然 戀者妹名 人将知可聞
窺良布は 跡見の枕詞
歌碑は、鳥見山中腹の拝所にあり
