蘇我倉山田石川麻呂

　　・　蘇我入鹿と従兄弟の関係

　　・　蘇我倉山田石川麻呂の次女である遠智娘を天智天皇(中大兄皇子)　に嫁がせる。

　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姪娘　(長女)

　　　蘇我倉山田石川麻呂-------　遠智娘(次女)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‖------------------ウ野讃良皇女(持統天皇)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天智天皇(中大兄皇子)

　　・　蘇我宗家に次ぐ蘇我枝族の出身。皇極朝の時期、政権を握る従兄弟・蘇我入鹿に批判
　　　　的存在だった事から、同じく不満を持つ中臣（藤原）鎌足ら反入鹿派勢力に参加。　

　　　　６４５年、反入鹿派勢力らは６月に催される三韓内調の儀式で石川麻呂が上表文を読　
　　　　む役として出席する機会があるのを狙って、その日に計画を実行。入鹿を暗殺する。

　　　　入鹿の父蝦夷（えみし）は自害し、蘇我氏は崩壊。

　　　　「改新」以後は石川麻呂は新たに編成された新制度のもと、孝徳朝では、右大臣に就　
　　　　任する。

　　　　西暦６４９（大化4)年３月24日、中大兄皇太子のもとへ、石川麻呂が皇太子暗殺を企て
　　　　ているという讒言が密告される。

　　　　朝廷より討伐軍を差し向けられる。彼は、抵抗することなく、一族郎党らと共に集団自殺
　　　　を図って他界した。

　　　　讒訴を起こした張本人がかつて旧政権を握っていた豊浦大臣（入鹿）に好意的であった
　　　　とされる蘇我日向（石川麻呂の異母弟）とされる。

　　　　

　　　　後、石川麻呂への疑いは晴れ、遠智娘・ウ野讃良皇女によって、45年かかって、山田　
　　　　寺は完成する。

　　　　

　　　　天智天皇は、自分の妃の父を殺したことになる。

　　　　天智天皇は　もう一人の皇后となった倭姫の父である古人大兄皇子をも殺している。