多くの人は、日本書紀に書かれてあることは、正しくて、古事記は、
当てにならないとされています。私は逆だと思っています。多くの場
合、例えば、発掘されて、あるものが見つかりますと、これは日本書
紀に書いてある通りだから、日本書紀に書いてあることが正しかっ
たことになるとのコメントが発表されます。
　では、一致してない箇所も、正しいのかと云いますと、分からない
の一言です。

　これから、天智天皇が崩御された時のことを書こうと思っています
が、この部分は、古事記にはありませんから、日本書紀が頼りで
す。
　崩御される前に、多くの場合は、身体の調子が悪いと記されている
ものです。
天智天皇のも書いてあります。

天智天皇10年9月　天皇が病気になられた。10年の記事は、1月2日
の記事以降、すべて、月日が書かれています。病気になられたとの
部分は、「9月」だけです。いつから調子が悪くなったのか判らなかっ
たから書かなかったのでしょうか?
病気は、急になると思われますか? 　ぼちぼち　なると思われます
か?  
 例えば、病院に行きます。いつから具合が悪いですかと質問された
ら、正確なことは分かりませんが、先週からとか、3日前からとかぐら
いは分かるものです。
　人間、死ぬ時は簡単に死にますが、死にそうで死なないのが普通
です。一般に云えることは、どこの先生にも見て貰わなくて、3日前に
元気だった人が亡くなられますと、変死の扱いになると思います。死
亡届を市役所にだしまして、その他諸々の手続きをすることになりま
すが、市役所で死亡者の経過を聞くと思います。その時に、どこの
先生にも診ていませんと、警察の領域になります。所謂、事故死とし
て扱います。3日前に元気だった人が亡くなることは、心臓の病気が
あるように思われますが、それでも、死なないと思います。
　
　ここまで書いたものの、あまり自信がありませんので、これぐらい
にします。
　もし、天智天皇が、9月2日に調子が悪いですと、12月3日に崩御で
すから、3ヶ月で亡くなられたことになります。

　私がなにを言いたいかです。人は、急に死ぬことは殆どありません
が、当時は、治療などはされなかったでしょうから、風邪の様なもの
でしたら、大部分は治りますが、死ぬ人は2週間ぐらいで死んだので
はないかと考えています。
　病気は、次第に悪くなるか治るかのどちらかのパターンを経過する
と思います。良くなったり悪くなったりが、3年ほど続いて死ぬようなこ
とにはならないと思います。

　調べていませんから、真相は分かりませんが、中国では、毒殺が
多かったとどこかで読んだような記憶があります。
　最近、推古天皇あたりから　後の天皇は、御陵の作り方から、天
皇家が作ったのではなく、中国人の人が、埋葬をし、墳墓造りをした
のではないかと疑っています。合葬とか、造り直すとか、埋葬までが
早すぎるとかです。
　死後だけではなく、その前も手伝ったのではないかと疑っていま
す。
　
　と云う次第で、天智天皇も、薬を盛られて次第に悪くなられたので
はないかと推理しています。そこで、天智天皇の崩御のところに「9
月」しか記述がないことにこだわりました。