平城宮跡
国別特史跡。和銅三年(710)に藤原京から遷都。
延暦三年(784)に長岡京遷都までの都。唐の長安に模した大都城。
宮跡はその中央北寄りの位置。高さが5mの築地大垣に囲まれた
130haの中に内裏・大極殿・朝堂院の外、各種の役所があった
正門朱雀門を初め12の門をもつ。前期(第一次)・後期(第二次)の
遺跡跡が西東に並ぶ。
平城京跡地の研究調査は幕末の北浦定政に始まり、明治三十年代
に関野貞が「大黒の芝」と呼ばれる土檀を大極殿跡を発見。
棚田嘉十郎らが私財を投じて保存運動に奔走した。
戦後、国が発掘調査を本格的に実施。昭和３７年の近鉄車庫計画・昭和４０年の
国道24号バイパス計画を保存運動の高まりで変更させ，奈良国立文化財研究所
の発掘調査がげんざいも進められ多大の成果を得た。かって民有の田畑であった
のを国が買収。広大な地域の史跡保存がなされ、建物の一部復元や発掘遺構の
展示が行われている。
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