八島士奴美神の子供が５人であることが解って頂けましたか。本
当に、実在したのかと考えますと、その証拠はありません。
　長浜神社には、主祭神ではありませんが、布帝耳命と淤美豆奴
命が祀られていたと云うことは、他の神も実在した人物だったのだ
ろうと思います。
　コンピューター上では、見つかっていませんが、稗田阿礼は、ヒ
ルゼン高原の周囲の神社を調べて、そこに祭られている神を使っ
て、古事記を書いたと思われます。
　従いまして、島根、鳥取、兵庫、岡山ンク県に祭られている神社
の中の末社か摂社に見付けることが出来るのではないかと思いま
す。
　出鱈目に名前を付けたのであれば、わざわざ、布波能母遅久奴
須奴神のような長い名前を書く必要が無かったと思います。

５人の兄弟の中で、大国主神だけは詳しく判っていますので、その
子供たちの構成を記してみます。

�@木俣神----母は八上神

�A阿遅?高日子根神----母は多紀理毘売命　　『古事記』では阿
遅?高日子根神、阿遅志貴高日子根神、阿治志貴高日子根神、
『出雲国風土記』では阿遅須枳高日子と表記する。また、阿遅鋤
高日子根神、味耜高彦根命とも表記される。別名 迦毛大御神（か
ものおおみかみ）。
　多紀理毘売は宗像三女神の一柱である。『古事記』では多紀理
毘売命、『日本書紀』では田心姫（タゴリヒメ）・田霧姫と表記され
る。別名奥津島比売命（オキツシマヒメ）だが、『日本書紀』第三の
一書ではイチキシマヒメの別名としている。

�B高比売命----母は多紀理毘売命　別名、下光比売命

�C事代主神――-母は神屋楯比売命

�D鳥鳴海神------母は鳥取神(八島牟遅能神の娘)
�E国忍富神------母は日名照額田毘道男伊許知邇神
�F多気佐波夜遅奴美神――-母は葦那陀迦神-(別名--八河江比
売)
�G甕主日子神----母は前玉比売　(天之甕主神の娘)
�H多比岐志麻流美神―---母は比那良志毘売(淤加美神の娘)
�I美呂浪神―----母は活玉前玉比売　(比比羅木の其鼻麻豆毘
神の娘)
�J布忍富鳥鳴海神---------母は青馬沼押比売(敷山主神の娘)
�K天日腹大科度美神-----母は若尽女神
�L遠津山岬多良斯神-----母は遠津待根神(天狭霧神の娘)

古事記では、此の後、次の様に書いてあります。
右の件の八島士奴美神以下、遠津山岬帯神以前を、十七世の神
と称す。
とあります。
八島士奴美神を入れても、１４世しかありません。
と云うことは、３人抜けていることになります。