心は孤独な数学者 藤原正彦著
この本は、大阪の四天王寺の境内で、今年初めて行なわれました古本市で購入しました。
この本は、大阪の四天王寺の境内で、今年初めて行なわれました古本市で購入しました。
境内が広いだけに、随分多くの古書店の協力で境内いっぱいに、書籍が溢れていました。そ
の割りに、お客さんの入りはもう1つで、ゆっくり、本を眺めることが出来ました。
全部で11冊求めた中の一冊で、定価1300円が、100円でした。(汚れ具合はまあまあ)
の割りに、お客さんの入りはもう1つで、ゆっくり、本を眺めることが出来ました。
全部で11冊求めた中の一冊で、定価1300円が、100円でした。(汚れ具合はまあまあ)
この本を買おうと思った動機は、著者の名前を見てです。この著者は何者であるか本を読むま
では、全く知りませんでした。知らないのに、名前を見て買う気になったとは、おかしいですが、
経緯をかいてみますと・・。
では、全く知りませんでした。知らないのに、名前を見て買う気になったとは、おかしいですが、
経緯をかいてみますと・・。
2年ほど前、読売新聞の人生相談に、〔数学者 藤原正彦〕という方が、執筆されていました。
時々、人生相談欄は読みますが、この人の回答を読んでから、この欄は毎日読むようになりま
した。あんな狭いところで、悩みを訴えるのは難しいことですが、その質問に返事を書くのは、
一層難しいと思います。返事をする人は、相当悩んだはずですから、回答は自分で考えている
ことになります。その回答と同じことを書いてもらえれば、質問者は多いに納得できることにな
ります。しかし、それでは、同じような悩みを抱える人の役には立たず読者はいなくなります。
時々、人生相談欄は読みますが、この人の回答を読んでから、この欄は毎日読むようになりま
した。あんな狭いところで、悩みを訴えるのは難しいことですが、その質問に返事を書くのは、
一層難しいと思います。返事をする人は、相当悩んだはずですから、回答は自分で考えている
ことになります。その回答と同じことを書いてもらえれば、質問者は多いに納得できることにな
ります。しかし、それでは、同じような悩みを抱える人の役には立たず読者はいなくなります。
そこで、明快等が要求されることになります。この藤原という人は、いつも、素晴らしい回答ぶ
りでした。数学者という職業がどのようなことをするのか皆目知らない私には、広い分野で、し
かも、少ない紙面に、倍ぐらいの値打ちのある文章を書く人に興味がありました、。
りでした。数学者という職業がどのようなことをするのか皆目知らない私には、広い分野で、し
かも、少ない紙面に、倍ぐらいの値打ちのある文章を書く人に興味がありました、。
なかなか、読後感に至りません。
暫くしますと、回答者である藤原氏は、紙面から退場されました。頭には、〔藤原正彦〕の名前
が残りました。
が残りました。
さて、今回手にした本が、同じ、藤原氏かどうかわかりませんが、以上が本を入手にした経緯
です。
です。
《心は孤独な数学者》は、
アイザック・ニュートン (45ページ使用)
ウィリアム・R・ハミルトン (32ページ使用)
シュリニーヴァーサ・ラマヌジヤン (126ページ)
以上三人の天才数学者の業績ではなく、人間像を浮かび上がらせたいと筆者は願い、生
まれ育った風土を知ることによって成し遂げようと考えられました。風土とは、自然、歴史、民
族、文化、風俗であると捉え、実際に現地を訪れ、肌から感じた風土を軽妙な文章で綴られて
います。
まれ育った風土を知ることによって成し遂げようと考えられました。風土とは、自然、歴史、民
族、文化、風俗であると捉え、実際に現地を訪れ、肌から感じた風土を軽妙な文章で綴られて
います。
作品は、上記の人物の順で編集されています。私は、恥ずかしいながら、ニュウトンしか名前
は知りません。すんなりと読み始めましたが、なぜか面白くありません。20ページほど読んだと
ころで、止めてしまいました。
は知りません。すんなりと読み始めましたが、なぜか面白くありません。20ページほど読んだと
ころで、止めてしまいました。
100円ですから、捨ててしまおうと思っていましたが、根がケチに出来ていますから、もう一度、
挑戦しました。今度は、後ろからです。シュリニーヴァーサ・ラマヌジヤンと何度もでてくる名前
が頭におさまらなくて難儀しましたが、ラマさんと自分で呼ぶことによって、文章は面白さを増し
ました。
挑戦しました。今度は、後ろからです。シュリニーヴァーサ・ラマヌジヤンと何度もでてくる名前
が頭におさまらなくて難儀しましたが、ラマさんと自分で呼ぶことによって、文章は面白さを増し
ました。
本の編集は難しいものです。シュリニーヴァーサ・ラマヌジヤンが面白いからと言って、最初
にもってきても、なじみの無い名前ですと途中で嫌になるかもしれません。ニュートンがはじめ
では、私のように、諦める人もあるかもしれません。
にもってきても、なじみの無い名前ですと途中で嫌になるかもしれません。ニュートンがはじめ
では、私のように、諦める人もあるかもしれません。
シュリニーヴァーサ・ラマヌジヤンが読み終わったら、前に戻って読むつもりです。
藤原正彦氏なる人、私は知らないなどと書いていましたが、知らない人がおかしいほど、有名
な方でした。
な方でした。
1943年7月 生まれ。父･作家の新田次郎、母・藤原てい。東京大学理学部数学科卒・・・・。
P206に 1つの詩が紹介されています。
「ミツバチの群れが遊んでおりました
その半分の平方根のハチ達は
ジャスミンの草原へ飛び去って
あとに残ったのは全体の9分の8
さらには夜の帷の下りた後
ハスの花の甘い香りに誘われて
そのまま中に閉ざされて
うなり続ける雄バチ一匹
心配のあまり眠られず
回りを飛ぶは雌バチ一匹
ミツバチは全部で何匹いるのでしょう」
この詩は、12世紀に南インドで生まれた、天才バースカラの表した数学書にある詩で、詠唱
(節をつけて歌う)されているものです。占星術師に｢結婚してはならない｣と言われた娘リーラー
ヴァティを、慰めるために書いた詩であるとあります。どこが、慰めた詩であるのかよく判りま
せんが、そのようなことを知るために、掲載されているのではありません。
どのようなことを知ってもらうために書かれてあるのか知りたい方は読んでください。内容は天
才数学者の話ですのに、数学的なことは、上の詩ぐらいですので、難しくはありません。う〜ん
と思わせるお話でした。
上の詩の回答は 72匹です。
「ミツバチの群れが遊んでおりました
その半分の平方根のハチ達は
ジャスミンの草原へ飛び去って
あとに残ったのは全体の9分の8
さらには夜の帷の下りた後
ハスの花の甘い香りに誘われて
そのまま中に閉ざされて
うなり続ける雄バチ一匹
心配のあまり眠られず
回りを飛ぶは雌バチ一匹
ミツバチは全部で何匹いるのでしょう」
この詩は、12世紀に南インドで生まれた、天才バースカラの表した数学書にある詩で、詠唱
(節をつけて歌う)されているものです。占星術師に｢結婚してはならない｣と言われた娘リーラー
ヴァティを、慰めるために書いた詩であるとあります。どこが、慰めた詩であるのかよく判りま
せんが、そのようなことを知るために、掲載されているのではありません。
どのようなことを知ってもらうために書かれてあるのか知りたい方は読んでください。内容は天
才数学者の話ですのに、数学的なことは、上の詩ぐらいですので、難しくはありません。う〜ん
と思わせるお話でした。
上の詩の回答は 72匹です。
